小樽在住で、イベント関係でもお世話になっている斎藤ダンススクール代表・斎藤仁さんから、書き下ろし小説『姉弟(きょうだい)』が届いたので一気読み。
「産炭地・美唄。昭和38年、幼稚園に入園した少年の傍らには、いつも姉がいた。家族とのエピソード、当時の流行・事件、いまではない時の暮らしやな風景、隣人たちとのつながり、季節の移ろい…・・。大人になった今、あの頃の声や匂いを思い出す。それは、誰の心にもある「家族の記憶」を呼び覚ます物語。」(帯文より)
めぐみ幼稚園や美唄小学校で過ごした日常が丁寧に綴られていて、ページをめくるたびに、自分の幼少期の記憶が次々と呼び覚まされます。
町場にあった唯一のデパート「やまじう」、神社の祭りのバイクサーカス、結婚式場でもあった「南陽軒」、三船の焼き鳥、美唄劇場や東映劇場で観た怪獣映画などなど…どれも、私たちの世代が「ギリ覚えている」懐かしい情景ばかり。
中でも驚いたのは、角屋の前身「高橋製麺」時代の袋焼きそばの思い出が描かれていたこと。
思わず「そこ来るか!」と、のけぞりましたわ(笑)
懐かしさに触れるほど、心がじんわり温かくなる一冊。
これは美唄の図書館に置いてもらうのも大いにアリだし、当時の写真を使ってAIで短編映画にしても面白そう。
ぜひ、そんな展開も期待したいですね。

